第9回奥むさし駅伝競走大会に出てきた


恐らく関東では今年一番冷え込みとなった2011年1月30日、この日は埼玉県飯能市で行われた「第9回奥むさし駅伝競走大会」に出場してまいりました。


今回のレースで一番苦慮したのはメンバー集めでした。
どいつもこいつもインフルエンザばっか。



  


なにせ、全国的にインフル・風邪が蔓延してますでしょ?メンバーの半数がこれに冒されるという引きの強さ。
代役探しでいろんな人に声かけました。西田にも声かけました。断られました。


いろいろありましたが、現在進行形での風邪菌キャリアを含めて、何とか6人の雁首揃えて現地入り。





コースは往復約39qを6人でタスキを繋いでいく形になります。

ここ最近出ていた市民駅伝では一人4q程度などの形が多かったために、かなり長丁場に感じます。
42qを7人で走る高校駅伝と同じような距離設定といえば、お分かりになりますでしょうか?






往路3区間で標高差120mを登り、復路3区間で下ってくるってな感じです。

コースは飯能駅から秩父に向かっての一本道で、すべての中継所がそれに沿って走る西武鉄道の駅を中心に配されています。

つまり、選手も応援の方々もみんな仲良く電車移動。あわよくば電車の中かれレース展開も眺められるという一風変わった大会です。


        

この日だけの特別フリー切符なんかも出ていて記念に取っておくには丁度良いですね。





上のイラストを見ていただいてわかるように、今回のレース一番の難所は間違いなく1区です。最長距離でしかもほとんど登り坂。


ほとんどのチームがこの1区にエースをぶち込んでくるのはわかるのですが、このレース一番の特徴というのが、市民駅伝ではまずありえないレベルの高さなのです!!


一月前に箱根駅伝でわずか数十秒差で雌雄を決した早稲田大学と東洋大学。さらには中央大学、大東文化大学、他にも箱根駅伝予選会に出場してくるような大学もちらほら。

さらには、高校からは超高校級選手が揃う埼玉栄、佐久長聖(ジャージを着ている人は見たのですが・・・)など、とんでもない大御所がエントリー。

さらには元旦の実業団駅伝参加チームなども・・・・




  

ですから、体を暖める段階の動きが段違いに早いのです。もうこのステップでオレの心を折りにきているのです。

クソをするためにトイレを探すついでにアップをするオレとは次元が違うのです。






思いやられまくったところで、明らかに体が絞れていなそうな人を見るとホッとする自分が嫌。





つづく











奥むさし駅伝競走大会に出てきた その2


1区 9・88q オレ


前述したとおり、一区は最長距離・登り坂・今日は向かい風で強風とロクでもない条件が整っているもんですから、どこのチームもエースをぶつけてくるわけなんですけども、うちのエースは先週インフルエンザで寝込んでた子なんでいかんせん咳が収まらんのです。



    

いかにマラソンを楽に走るかのポイントの一つとして、「呼吸」が挙げられるはずです。鼻が詰まっててもアウトでしょうし、ずっと痰がからんでるような状況でもアウトでしょう。


それは、人間が体を動かすにあたって「酸素」が重要な役割を果たすからに他なりません。
そのため、人は練習によって体の隅々まで酸素を効率よく行き渡らす訓練をするのです。


しかし、酸素を思いっきり吸いたい時に咳き込んだりしたときなんぞはリズムがどーんとトチ狂ってしまうのです。
深呼吸したときに口に思い切りカナブンが入ってくる感覚にも似たようなこの苦しさ。


レース3日前に、「おじさん、咳が止まらんから他の区と交換してもかまわんのだよ?」と半ば以上に腐った提案を他のメンバーに漏らしてみたものの、華麗なまでに全員にスルーされる始末。






まぁしかし何を言ってもレースが始まってしまえばみーんな同じ条件です。




5q通過タイムが17分50秒。
決して褒められたタイムではないはずなのに、今現在の心境を一言で言い表すと「すっごいゲロ吐きたい」でした。

きっと、他のランナーも皆一様にこみ上げる何かがあるのでしょうか。




もうこの頃にはトップグループなんてとうに見えなくなっており、有る程度同じようなスピード域のランナーが互いを風除けに小規模なコミュニティを作り始めていました。

この大会の凄いところをもう一つ。

オレが位置するのは真ん中より後ろの集団、恐らく70〜100位くらいの位置でしょうけども、すぐ前方に警察の白バイが先導してくれるという何とも言えないありがたさ。

普通であれば大きな公的な大会でも無ければ、白バイがつくことなんてないですよ?
それをこんな中途半端な位置までにも・・・



想像以上に自分が弱っているのに驚きましたが、これは絶対がんばらなければもったいない!そう思いながら持っているものを出し切ってどうにか2区の中継所まで走りきることができました。







いろんな意味で出し切った1区。

この順位ごときで医務室に運ばれる寸前にまで追い込まれてしまう自分が非常に情けなかったです。





つづく









奥むさし駅伝競走大会に出てきた その3




2区 5.4q 逆三角形


2区はゆったりとした登り坂のみで構成されたコースです。
1区でのほどではないにしろ距離も結構あり、後半は結構足にくるであろう区間です。


オレの失敗を取り繕ってもらうためにも、ここは準エースのオカモトくんををぶつけてくる予定だったのですが、前述のとおり彼は病魔に冒されておりました、レース2日前だってのに、もう!


  


回復状況が早かったのか、それとも責任感からなのか、結構元気な声で「オレ、出られますよ!」と言ってくれてはいたのですが、他のランナーにウィルス散布しちゃっても大変なので丁重にお断りいたしました。





いろいろと代役を探し回ったところ、ポッと出の友人が快く出場してくれることになりました、レース2日前だってのに、もう!!

普通なら絶対断りますよ!オレだったら金銭を要求しますし、好色なポッと出なら合コンのセッティングを回数券で要求するところですよ!


     


彼の趣味はトライアスロンということもあり、体つきが周りのランナーより一回り以上はでかく、周りを見渡したときにもすぐに見つけることができました。



「足ひっぱちゃうかもしれないですけど・・・」などと謙遜してましたけど、登りのみのコースでいきなり走って、このタイムなら全然問題ありません。

うちのチームの豚要員であればこれより5分は楽にやられて帰ってくるでしょうし。




しかし、今までに駅伝大会に出たことがないってのに、200チーム以上がタスキリレーする現場ってのは正直可哀想な話です。


選手が近づくにつれてチームゼッケンが呼ばれるのですが、オレが集団で走っていたためにナンバーが漏れてしまったのか、ギリギリのタイミングでのタスキリレーとなりました。

2区時点の中継所付近では他チームとの差もそんなにありませんから、数百人が中継所でわんさかしているわけです。本当に可哀想なことをしました。











3区 4.2q ガリオ


3区は最短距離ではありますが、標高差は最大「山の神」区間です。

それでも4qで標高差50m程度ですから、笑って登れるレベルなはずなのです、はずだったのです。
伊達に普段練習で4q標高差200mとかの練習してないわけですよ。


しかし、今回ばかりは勘弁してやってください。





自分自身も風邪引いて、息子が40度の熱出して、奥さんに恨まれるのを覚悟で3区を走ってくれた彼に何を言えましょうか。

彼のことを一月くらいの期間はメロスと呼び続けても違和感ないはずです。








ちなみに、この大会は山間の幹線道路を丸ごと潰してコースとしている関係上、非常に交通規制が厳しくなっておりました。
つまり、長時間の完全封鎖ができないため、トップチームが通過してから○分で繰り上げスタートってなことになるのです。


通常の大会であれば、「へー」とハナクソでも丸めながら他人事のように聞き流せる話なのですが、今回のトップチームは箱根駅伝クラスなもんですから、その足きり条件が鬼のように厳しくなっておりました。



ちなみにウチのチームは3区終了時点で、あと2分で繰り上げスタートでした。

そのため、非情にも約30チームが白タスキでスタートを切ることになっていたようです。







4区 4.67q ポッと出

4区は前区間とまったく逆の展開で、ほぼ下り坂だけで構成された区間です。

「登りが苦手、登りが苦手、長い距離は嫌、長い距離は嫌」と呪文のように繰り返すので、一番下り坂が急な区間にあてがった途端に、自称「下りのスペシャリスト」ですよ。



  

クズ石に次ぐクズポジションを確立しつつあるポッと出。

それでも7人抜いて順位を上げてくれました。(100位前後での話ではありますが)

この事実を書け書けと、耳元でうるさいので書いておきます。
こんだけ元気ならオレの代わりに1区走らせて半ベソかかせてやればよかった。













5区 5.29q モミアゲ


5区も引き続き下りがメインの区間です。

ここは大きく失敗することがない、固い走りが定評なモミアゲ氏の出番です。

彼の場合、自分の走りと身の丈がわかっているというか、どこまで無茶できるかをよく理解して走っています。

唯一オレの立案した作戦どおりのタイムで走ったのがモミアゲでした。





しかし、無念にもタスキは繋がらず!!

いい走りをして戻って来たにも関わらず、そこに待つ人は誰もいませんでした。
待っていたのはカメラを動画モードにして、うっすらと涙を浮かべるヒゲのオジさんだけでした。


前半の遅れを取り戻すことができず、モミアゲのゴール4分前に一斉スタートをしておったのです。















6区 9.28q カナイ


最終区の6区は1区の逆をトレースしており、途中1qの登り坂を除けばほぼ下り坂。その距離の長さからエース級のツワモノがひしめき合う辛い区間です。


オレは自分のレース後にカナイの付き添いをするため現場に残っていたのですが、おかげでトップチームの走りを見ることができました。もう全然スピード域が違います。
自分らの100m走並みのスピードでゴールに流れ込んでくる5区の選手。軽やかにタスキの端をパンツの中にしまう6区の選手。すべてが別次元。


しかし、これらの別次元選手がスタートしておよそ20分程度で繰上げスタートになってしまうという厳しい現実がそこにはありました。



しかし、レース前の選手コールに行っていたカナイは屈辱の白タスキを、何の重みもないサラッサラの白タスキを手にニッコニコして帰ってきました。

   

一斉スタートの方が抜いた抜かれたわかりづらく精神的に楽なのは明白ですが、あんなペラッペラの!あんなウッスウスのタスキを喜んでもらってくるなんて!!

しかし、そこまでタスキを繋げなかったオレらがどうこう言える権利もなく・・・。



カナイもまずまずの善戦をしてくれたのですが、結果150チーム中、95番目でゴールという箸にも棒にも引っかからない成績で幕を閉じました。

しかし、タイムだけ見れば39qを2時間30分程度で走っているわけですから、まぁそんなに悪くないんですけどねぇ・・・。





また、来年抽選に当たって、この大会に出られることがあったなら次回こそ駅伝の原点である「 タスキを繋ぐ」ことを目標に頑張りたいと蕎麦を手繰りながら誓うのでした。




おわり





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