第28回たてばやし駅伝大会





群馬県の館林市で毎年行われている「たてばやし駅伝」。また、1年ぶりに帰ってきました、このフィールドに。

■館林駅伝(2010.12 昨年のレポート)



今年も、男子一般の部(20km;4kmx5人)に2チームをエントリー。

この大会はつつじの名所である「つつじヶ丘公園」を周回するコースであり、グラウンドを中心としたコース設定のおかげで、無理なく数箇所からレース展開を確認できるので本当にオススメですよ。



昨年は100チーム中、Aチームが18位、Bチームが20位と初心者だらけのチームとしてはまずまずの成績を残しました。

そして、今年も特に代わり映えのないメンバーですが、それでもみっちり練習してきた成果が出れば、表彰台も夢ではない仕上がりまで持ってくることができました。




しかしですね。それも速いヤツから順にチームを組んでいけば・・・という話です。

現実は、両チームの力が均衡するように編成しているため、監督であるオレの脳内では下図のようなストーリーが構築されています。




1区でエース勝負をかけて、
2区で準エースで足場を固め、
3区で地味に順位をキープして、
4区で豚を飼って、
5区で雌雄を決する


どの区間でも有る程度、共にいい勝負ができる人間を配しているつもりですが、勝負は水もの。どうなるかはまったくの霧の中。



特に4区のブーちゃん区間が要注意。




Aチームのブーちゃん代表ことクズ石。

練習にほとんど顔を出さなくなってから早一年。
見るたびに背中が大きくなっているのは成長の証と思いたい・・・。








まず、一区からガチンコの勝負をかけていくわけですが、Aチームはオレ、Bチームは「笑顔の殺し屋」トリゴエです。

まともに走れば、間違いなく二人とも一桁順位で戻ってくることは間違いないのですが・・・やはりレースには何があるかわかったもんではありません。


中学生・一般、総勢200チームが同時スタートを切り、押し合いの中、どうにか自分の居場所を見つけて走っていると、後方から異様な雰囲気を感じ取りました。





牛がいました。

さっきからオレの後方にやたらとギャラリーの視線と応援が集中していると思ったらこの始末ですよ。






さらにこの始末ですよ。ああとも、僅差で負けましたよ、牛に。

トリゴエは自分のペースを乱さずに3位、オレは乱されまくって8位。タイム差は約30秒。


他のメンバー全員に「まさかケイスケさんが牛に!?」と白い目で見られることとなり、まさに公開レイプを地で行く区間となりました。









そして、2区は準エースは配したスピードレースが期待されます。





この区間は4qという短距離だけにBチームのオカモトくんに有利に働きました。

10qでは苦渋を舐めさせれたカナイくん相手にさらに25秒のリードをつけてのゴール。さすがにいい顔してました、オカモトくん。チーム順位もほぼ確保。



Bチームは約1分リードしていますが、まだまだ想定範囲内。















そして、3区の地味対決。


渋川から参加の鬼太郎みたいな髪型をしたイッシーですが、走れなかったときの言い訳を1ダースくらい用意していたようです。



しつこいので後半からは無視。






しかし、蓋を開けてみると・・・・





Bチーム、ガリオのペースがいまいち上がりきらないことも手伝い、1分はやられても仕方ないと思っていた差を縮める力走。

いい仕事してくれましたね、イッシー。
ちょうど1分30秒くらいだと、コースによっては背中が見え隠れするような場所もあるので、ちょうど良い発奮材料となったのかもしれません。












そして、問題の豚区間4区。

Aチームはクズ石。
Bチームは普通のおじさん、オオモリさん。

ともに合同練習に顔を出すでもなく、自主練習をするでもなく、このリングに立ち、殴り合いをしでかすという無謀極まりない特攻野郎たちです。





「ほんと、怪我だけはしてもらいたくない」、そんな気持ちを込めて声をかけると、少し鼻の穴を膨らまし気味に親指を立てるポージングをするクズ石。


  


本来であれば、次の最終区はともに力量互角と見ているだけに、このクズ石に1分30秒を挽回してもらわなければなりまません。


この丸顔ファイターにチームの命運をかけなければいけないというのは、溺れている時に紙のこよりをロープ代わりに差し出されるような不安感にも似ていました。






しかし、勝負の神は見ておられました。


ラスト100m、競技場に雪崩れ込んできた二人の姿は周囲のチームと比較しても明らかに動きは緩慢で、鈍重な塊のようにも見えましたが、チームメイトからすれば身震いするほどの熱戦でした。







いやー、笑った。ここんとこコレほどに笑えることはありませんでした。
二人揃って「ピギー!!!!」とか鳴かれてたら、きっと思い残すことなく笑い死にできたと思います。


タイムはわずか3秒差。










そして、最終区の5区。

Aチームはモミアゲ。
Bチームはポッと出。


10qであれば40分を切れるモミアゲに分がありますが、4qとなればポッと出有利な距離であり、ともにこの一年でタイムをグッと上げてきているだけに、どちらのメガネに軍配が上がるのかは予想もできません。



途中、何度も先回りしてレース展開を見つめますが、一進一退の攻防で優劣つけ難い状態が続きます。

少しリードを保ったまま走るモミアゲ。それを不気味に後方から離れずににらみ続けるポッと出。






しかし、ラスト300m。

レースに動きありました。リードを少し拡げていたモミアゲの上体がフラワーロックのように、はたまたバイブレーターのように脈動を始めました。


 

時折、苦しそうに口元を押さえるあたり、胃腸をやられ吐き気に襲われているのは誰がみても明らかでした。


異変に気づいたのか、ポッと出もラストスパートをきります。





ラスト100m。
競技場に入り、最後の直線を残すのみとなったところで、二つのメガネが横並びとなりました。


「抜きつ抜かれつ」、このたった7文字が永遠に続くように感じれるほどに長い100mでしたが、幕切れは本当に一瞬でした。









最後に吐き気とともに大きく脈動しながらも上体を前に振り出したモミアゲが、一瞬だけ早くゴールテープを切ったのでした。


その差は1秒にも足りないほどの激戦でした。
いやー、あるんですね、こういうことって。




結果、82チーム中、7位・8位と一桁順位を記録し、無事誰も脱落することなくレースを締めることができました。

負けて昼飯をおごることとなったBチームの面々もどこか満足げにで、特に不平をいうこともなく、おいしくハンバーグを食って帰りました。








駅伝の醍醐味を昨年以上に感じてしまった第28回たてばやし駅伝。次回もさらに磨きをかけて臨みたいですが、まずは豚を調教するところから始めないとならんようです。







おわり





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