space safari 09 地獄の行軍編


■草木湖一周マラソンから続けて読んでいただくと、よりわかりやすいですよ。


2009年9月20日、予定をブッキングさせてしまったがゆえに、マラソン大会終了直後、毎年お手伝いをしているspace safariの準備会場へ向かうのでした。



 

ちなみに特殊訓練とは、「災害救助のために物資を届ける」という設定で山中を3日間で100qほど行軍するものらしいのですが、その際に手持ちの食料・水に手をつけてはいけないという過酷なルールが規されています。

許されるのは一日キャップ一杯の水だけとか・・・。

そんなヤツを目の前にして、「さっき12q走ってきたんよ!」などと言えるわけもなく。



ちなみに今回はREBEL FAMILIAさんのお付で行動してました。













地獄の行軍1日目

ライブの話からは逸れてしまうのですが、朦朧とした意識の中で聞いたレンジャー部隊の話が面白かったので、ここに記しておきます。


まず自衛隊における「レンジャー」て存在は何なのさ、というところから説明しますと(聞きかじった程度なんで私見とか入りまくってます)・・・非常時のために日夜厳しい訓練を続ける自衛隊員の中からさらに選ばれた一握りの人間が特殊部隊「レンジャー」になれるのかと思いきや、結構志願制だったりするそうです。

  


もっとも訓練は通常のものと比較にならんので、思いつきなんかで志願したら潰されてしまうみたいです。中には「あのレンジャーバッジがつけたいッス!」という理由だけで志願する人もいるようですけど。
普通の部隊に所属する人曰く「究極のマゾだ!」とか。


しかし、「マゾヒスト」なんて簡単な括りで表現するにはあまりにも過酷な内容で、聞いてるだけで嘔吐しそうになります。


そして、今回友人がクリアしてきた特殊訓練の内容ですが

 ■「災害救助のために物資を届ける」という設定
 ■30kg程度の装備で山中を3日間で100qほど行軍
 ■食料・水は待っている人のもの!水は一日キャップ一杯!

といった一日目の日没とともに没してしまいそうな特殊メニューとなっております。昔、野球の練習中は水を飲んではダメ、というのがありましたが、それの比ではありませんな。



しかし、果たして人間はキャップ一杯の水で命を繋ぐことができるのしょうか?

答えはNO。
生命を維持するために最低限必要である、とされている水の量は、1.3〜1.5リットルだそうで、キャップ一杯て何CCあるんだよ!?ってな話です。



そこで隊員たちは教官の厳しいチェックの目を盗んでは、甲斐甲斐しい努力で水分を補給をしていくのだそうです。そのいくつかをここでご紹介いたしましょう。


 ■朝露を飲む

 


朝露なんて飲むのは妖精くらいのもんかと思ってましたが、否、ごっつい兵隊さんも飲んでました。
しかも朝露なんて全然美味しいほうだそうです。




 ■泥水を飲む

行軍なんかしてますと、山中ですからちょっとした水たまり等がたまにありますが、そこに屈みこんでの水分補給は許されておりません。そんなところを見られた日にゃ、教官からの戦場ブーツでのとび蹴りがお見舞いされます。(本当です)

  


そのため、紐を縫い付けた特製ハンカチを水たまりに投げ込み、すぐさまフィッシュオン。あとは湿ったハンカチを口元に手繰り寄せ、その水分をチューチュー吸い取るそうです。
どうにもこの特製ハンカチの出来具合が生死を分かちそうですね。


  


 ■雨を飲む


これは誰しもが想像しやすいと思うのですが、教官の目があるため、大っぴらに天を仰いで口をぽっかりと開けるわけにはまいりません。

兵隊さんたちは、メットから顎紐伝い流れる雨水をそっと吸い取るそうです。うわぁ地道!

  


正直、これらの行為で何CCの水分が摂取できるかわかりませんが・・・



次回は、気になるレンジャー食糧事情に迫ります、シーユー。















地獄の行軍2日目


さて気になる食糧事情ですが、前述のとおり「飲まず食わず」が基本ですので、手持ちの食糧はありません。
ハンバーガーの食いかけが落ちてる都会と違って(偏見)、獣行き交う山の中ですから、何かを見つけて食うのも至難です。

グラップラー刃牙の劇中に出てくる軍人さんは、山中で熊を仕留めた後に「血、小便一滴ともこぼすなよ!大事な水分だ!」と言ってましたが、まさにそんな世界です。

普段なら蛇を掴まえて食べることがあるようですが、この特殊訓練の目的は「いっぱいいっぱいになること」なもんですから、食べる仕草を教官に見られてはなりません。
だからといって、蛇を一瞬で丸飲みできる人はいないでしょうから、対象物はもっと小さなものに限定されてきます。

虫なんかも高タンパクで非常に栄養素に優れているのですが、これなんかも動くもんですから必ず捕らえられるものでもありません。


季節や場所によってケースは違うのでしょうが、一番のご馳走は「野イチゴ」ですって。

         


匍匐(ほふく)前進中に野イチゴなんか見つけた日には、神の存在を信じたくなるそうです。

   


ですから兵隊さんは行軍中、森の中で常に赤いものがないか目配せしてると言っても過言ではないのかもしれません。
ごっつい装備で野イチゴ探ししている様は何となく可愛らしい気もしますな。



次回は、3日間その生活を送ると人はどうなるのか?に迫ります。




追記:

現職自衛官の方からメールをいただきました。
やはり訓練中、野いちごは赤い宝石のように貴重なものだそうです。

あー、本当の話だったんだぁ・・・










地獄の行軍3日目




レンジャー訓練も3日目になると、心身ともに「食えない・飲めない・眠れない」のストレスでボロボロです。

中には体力的に30kgの荷物を背負うことができなくなるような隊員も続出。
こうした場合は、まだ余力のあるものが分担してその荷物を背負うことになります。
以前に那須の山歩きしてる時に見たことがありますが、「ダブルザック」みたいなもんですね。



そして、如実におかしくなってくるのが精神状態。
中には森の奥にキリンがいる、という目撃談まで出る始末。

  


いや、本当にいたらいたで食べられてしまいそうな気がして、ちょっと面白そうですが・・・




あとは、行軍中に隊の列からふいに消えてしまう隊員もいるそうです。
下手すれば野垂れ死にですから、残された隊ではそれはもうちょっとした騒ぎになってしまうわけです。


消えてしまった隊員を探すために一時行軍を止めていると、しばらくして森の奥から大量の木切れを抱えた件の隊員が現れました。


「おい!勝手に何をやってるんだ!!」

当然、隊長からの一喝が飛びます。


 


幻聴というか妄想というか、野営中でもないの棒っきれを拾いに行くという特殊ミッションが下っていたようです。いやー、キテるなぁ。





そして、これらの特別訓練を終了した後に体重の変化を確認すると、友人はおよそ10kgの減量となりました。

肉付きを気にする人なら、「それなら僕も私も!」ということになりそうな数字ですが、様子を聞くとそんなおいしい話でもないようです。

人間が生存していくうえで絶対に必要な熱量を確保するために食事をするわけですが、今回のようなケースの場合、消費するものが自分の肉体しかないため、3日目には体中の筋肉がすべてしぼんでしまったのでした。

   

結果、普段であれば無限にできそうな懸垂も2回しか出来なくなっていました。こえー!

友人曰く、こういった特殊訓練の場合、ラグビーやっている人のような体型が一番望ましいとのことです。持久力、筋肉量、そして適度な脂肪があってはじめて、長時間の行動が可能になるようで、オレのような贅肉を削いだマラソン体型はもっとも不向きだってことです。





で、話が戻るんですが、そういった特殊訓練帰りで朝までライブスタッフをやるぐったり気味の友人を前にしては、「今回は楽勝だよ!」と強がりを言わざるを得なかったのでした。



 サファリ行軍編終了


なお、この翌日は「自転車旅行北軽井沢」に行ってまいりました。





サファリよもやま話


さすがにちょっとライブに関して触れなさすぎたようで、リーダーから突っ込みが入りました。ほとんど自衛隊の話しか書いてないですからねぇ。

ここ数年は開催場所が、温泉旅館や赤城山での野外フェスだのといろいろと試行錯誤がありましたが、今回のスペースサファリは、古巣の高崎市に戻り、「WOAL」さんでの開催となりました。

WOALさんの収容人数は150人も入るとパンパンになってしまうため、チケットもフライヤーが出来上がる前に完売してしまっていまして、人にフライヤーを渡すときも、「でも、もうチケットないんだけどね」と言いながら渡さざるをえませんでした。

  

「じゃぁ、何のためにフライヤー配るのよ!?」という疑問符付きを突きつけられながら当日。

当日も連休の混雑に巻き込まれて、機材が届かない、アーティストがリハに間に合わない、休憩室が足りない等とトラブル続きでしたが、多くのお客さんに囲まれ演奏までには滞りなくどうにか解決することができました。


オレはREBEL FAMILIAさん付きで動いてましたが、専門の補助として、ユウキさんとコウさんというお二人がついていたお陰でほぼ送迎くらいしかしてないので、本当に助かりました。
いやもう、オレなんて車の運転か、重いものを持つか、看板くらいしか書けませんし。あと、犬の散歩もできるヨ!(糞も拾います)


REBEL FAMILIAの演奏スタイルは、マシン担当のゴスさんとベースの秋山の2人ユニットで、ベースの音も機械で変化をつけて出すため、例の低い「ボンボン」言うだけでは止まりません。

演奏前に、待合室がないもんですからオレの車内で待っている間にもベースの調整をされていたのですが、車内でかかる音楽に合わせて演奏してくれるもんだったから、HIFANAとかでセッションしてもらったような形で、これは非常にスタッフやっているお得感ありましたねぇ。

  


ライブでも、その演奏で相当に沸かしていましたが、やはりDJブース内での演奏はちょっと無理があったようでかなり窮屈そうだったようです。申し訳ありませんでした!




お馴染みのDJ陣ヒロアキさん、YEARK、YOさんにHISOMIさん、FPKさんの他に専用のVJを入れてのプレイをしてくださったゲストDJのOIL WORKSさん!

そしてなんといっても今回目玉の一人「EY∃」さん。

フジロックの常連で、かつてはニルヴァーナとともにツアー回っていたとか日本人らしくない経歴のアーティストさんです。
オレもボアダムズのCDは持っていますが、今回はDJとしての参加で、ファンからは「アイちゃん!」と親しまれていました。かなり遠くからもファンが駆けつけてくれたようで、浸透層の広さを感じました。

しかし、この人40代のはずなんですけど、何なんだこの若さは!?オレがぐったりしている分を差し引いても年の差を感じねぇぞ!好きなことをやれている人ってのは齢を取らないとか言うけど本当なのかなぁ。



あと、その面白さに対するその貪欲さに畏敬の念を抱かずにはいられなかったのが、VJでの参加の宇川さん。

映像のミックス具合がほんとヤバイ!なんで、そこでその画像にそれがミックスされるんだ!?てな具合の感激連発。そこで資生堂!?みたいな。

話をしていてもいろんな分野に造詣が深く、何を言ってもボケをかぶせてくるし、すべてにおいて上をいかれてました。はー、勉強になるわー。


酒はブラッディーマリーしか飲まないし、何より一度プレイが始まったらその場を離れない、というプロ根性に感銘を受けました。その凄さの一端はプレイ中にトイレへ行かないというところにも現われていました。その間の処理方法は秘密ってことで。


いやぁー、しかしデコもかなり気合入ってたものだし、光さんが用意してくれた様々な仕掛けも含めて、200人足らずの人々しか享受できないってのは誠にもったいない!
もっと多くの人に見てもらえれば面白いだろうになぁ、とも思いますが、多ければ多いほど、オレや自衛隊レンジャー部隊の彼が余計にぐったりしてしまうだろうから、これくらいの人数がちょうどよかったのかなぁ、と思ったところでこの文章を締めくくりたいと思います。

来年は一体どうなるんだろうね?リーダー任せなんですが、アーティスト選びには定評がある人ですから、きっと偉い人をまたもやブッキングしてくるんでしょうね!

メインスタッフの「真っ黒リーダー」Mijaさん、「レンジャー」タイカン、「服屋さんに就職できたらいいね、イケメン」ユウイチロウ、そして、「計画に難アリ」のオレ、本当にお疲れ様でした。

あと、打ち上げご馳走様でした!







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