カービー工房紹介シリーズ







2008年3月2日(日)の詩咽

カービー工房紹介@





先日、「カービーのキャンパスライフ」という長編テキストを書いたときに世話になったカービー宅へ遊びに行ってきました。
しばらく、彼の現在の生活ぶりを追いつつ、ガラスアーティストとしての足跡をつぶさに報告してまいりますよ。















2008年3月3日(月)の詩咽


カービー工房紹介A


赤ん坊がキャベツ畑から生まれてこないというのをみんなが知っているように、カービーが「麻覇王」という名前で各種ガラス装飾品を作っていることもまた必然と言えます。えぇ、無茶は承知です。


カービー自身との仲もよく、その作品自体も数多く所持しているオレですが、彼がいったいどのようにこれらを作っているのかというとまったくもって秘密のベールに包まれていました。そう、まるでコーラの原料が何なんだかわからないように。


そして、人に彼の作品よく薦めることがあるのですが、それと合わせて作り方について質問されることもしばしばありまして、そんな時はそらもう全力で・・・・若年性・・・・なんたら並みに言葉が出ないのです。





          
  
         これとか何がどうなってこうなるのでしょうか?




              

     最初は死んだ小クラゲをぶちこんでるのかと思ってました。



本当にあわよくば、「ま・・・魔術的な?」とかで乗り切ろうとするほどわかりませんです。

いやまぁ、彼ならやりかねないのだろうけど、さすがにこのまんまじゃいかんだろうなぁと言うことで現場を拝見することになったのでした。




次回はカービーの作品作りをこれ以上ないというくらい端的に、タイタニックをマンガ3ページでまとめるほどに、B5版1ページくらいで紹介いたします。














2008年3月4日(火)の詩咽

カービー工房紹介B


カービー主要品目としてあげられる作品群の中で特に多いのが、「インサイドアウト」という技術を用いたものです。これは、ガラスの中に何かしらのデザインを別の色のガラスで行うスタイルです。


「さぁ、何から話そうか?」

カービーは気遣ってそう言ってくれましたが、百聞は一見にしかず。
口で聞くより、ファイアーワークを見ることに興味がしんしんなのです。


というわけで、カービーの作業風景を一発書きでまとめてみました。
一発書きと普段の差がないなぁとか思わないで、じっくり見てやってください。









・・・あぁ、疲れた。



















2008年3月5日(水)の詩咽

カービー工房紹介C


先日書いた一枚絵では伝わらんこともあるでしょうから、ちょっとだけ写真を載せてみましょう。


これは、試験管に絵柄をつけているところです。



正直、裸眼ではいくらも手元が見えません。
この後、視界が緑色っぽくなってしまい、絵を描くのにもかなり苦労しました。

カービーは専用のメガネのほかに、わざと度の合ってなメガネをかけてました。そのメガネに対して、質問を投げかけると・・・

「よく見えないくらい方がいい作品が作れるんだよ。」とカービー。


それでいいのか?







下の写真は台座をくっつけて間もない頃の写真です。





なんかアメちゃんみたいで美味しそうですね。








おおよそ出来上がり。




しかし、これから専用の機械に入れて、数時間かかりようやく完成だそうです。この冷ます温度の違いによって、割れが出たり、色が変わったりとさまざまな変化が出てくるそうですよ。

だから場合によっては、これとか緑色になるかもしれないってことです。多分、火を見すぎた影響かもしれませんが。








2008年3月6日(木)の詩咽

みなさんがカービーの作品をご購入してくれたおかげで、カービーからお礼のメールが届きました。ホームページではほとんど売り切れさんになってるみたいです。ありがとうございます。

欲しいもんがあればガスガスとメールで注文してもらっても大丈夫かな?よくわかりませんが。






















2008年3月6日(木)の詩咽

カービー工房紹介D


カービーの代表的な作品の中に「ファナ」というデザインのものがあります。

          


こういうやつのことです。
まるで花が咲き誇る瞬間をガラスの中に閉じ込めたようでもあり、それでいて花の花弁が現実的過ぎず、まだ見る人に想像の余地を残してくれている、そんな作品です。

現実にこの系統の作品が彼の主力商品となっているのも頷けるというものです。


しかし、なぜに「ファナ」なんでしょうか?



「あー、最初はオレも『花』って呼んでたんだよ。」


どうやらワケありのようです。さっそくそのあたりの裏事情を聞いてみました。


カービーがガラス作品を作り始めてしばらく経ったある日、とある雑誌からの取材を受けたのがきっかけでした。








主力商品の名前を聞かれるカービー。


本来、そういった名前にこだわるような性格ではありませんから、それこそ「あぁ、あの赤いの?」とか「あぁ、あのちょっと薄汚れたやつね!」とか作り手にあるまじき呼び名をつけてしまうところですが、有名な女性雑誌への掲載となればちゃんとした名前が必要になります。



変にこだわった名前をつけても覚えてもらえなければ、何の意味も為しません。

そこで、わかりやすく「花」という名前とすることにしました。
これなら見た目とも合致しますし、「赤い花」「青い花」と識別時もなんとなく素敵ですよね。
とっさとはいえ、まずまず良いネーミングができたのではないかとカービーなりに満足できたようです。
















 



  聞き間違えられた。



後日雑誌に出ていた名前は「花」ではなく、「ファナ」になっていました。
ねぇこれ、どういう意味ですか?ねぇこれ、何語ですか?

その問いに答えてくれる人は誰もいません。





    

しかし、ポジティブというかなんというか、それで納得してしまうカービー。
伊達に山で原始人生活を送ってません。


きっと人の生き死にがかかるよう状況くらいにならないと、彼は動揺すらしないのでしょう。












  


ただ、その後に取材を受けると必ず意味を聞かれるので、それには少し動揺したようです。






※その場で「ファナ=木の根っこ」ということになったそうです。
意味は「何事も大して見えない部分がより重要だったりするじゃない?」的なことらしいです。






















2008年3月9日(日)の詩咽

カービー工房紹介E



ここまでガラス中心の話をしてきましたが、ヤツの手腕はその部分だけに止まりません。

すべてのネックレスについてるわけではありませんが、麻で編んだ紐部分というのが、実は彼の作品足らしめる重要なファクターとなっているのです。


自分の話ですが、作品のスタイルだったり、またはベーシックとなる服装の選択によっては、革紐の方が良いかなぁというときもあるのですが、少し太めの麻紐の存在感に負けてついつい身に着けてしまうことが多々あります。

というのも、すべてハンドメイドで編まれているものだと知っているからです。何だかそういう手間のかかったものって愛着が湧くじゃないですか。







そんなカービー手製の麻紐ですが、実はとんでもなく時間のかかっているものらしく、上記のようなネックレスタイプの紐を編むのに2時間程度かかっているそうです。それってガラス作品一個作るよりよっぽど時間を要していることになります。

で、これはガラス作品にも共通して言えることなのですが、この編み方一つとってもすべてカービーは独学で行っているのです。
誰かに聞ければいいのですが、近所に麻紐を結うのが本職のおっさんなんてそうそう住んでいるはずもなく、すべてを暗中模索の状態で作り上げてきました。


ですから、おおよそ「○○手法」とか「○○編み」とかそのやり方に本来何かしらの名前がついているものと思われるのですが、すべてがカービーが無我の境地で辿り着いてしまっているため、場合によってはとんでもないオリジナル製法名となっていることも少なくありません。


その最たる例を手短にお話しましょう。



以前、お店の方から作品の注文が入りました。

どうやらお店に卸している作品以外で別注のお願いがあったようなのです。

そこでお店側の人が言うには、「ヨダン編み(四段編み)の麻紐」にしてもらいたいということでした。


本来であれば恐らくベーシックな編み方であろう「四段編み」。作り手とすればそういった説明で十分にそのシルエットが浮かび上がって然りと思います。




しかし、ウチの野生児は違います。

「・・・ヨダン編み?」


ヨダン(オランダ人)が一生懸命手編みでつくった何かしらを脳裏に浮かべますが、そういうことではないようです。
そこは素直にわからない旨を告げました。



「前に作ってもらった○○タイプの作品についていた紐と一緒のものだよ」と、お店の人は以前の作品と照らし合わせてその作品例を教えてくれました。













「・・・・あー、はいはい!」


   




ないよ、そんな編み方。








カービー曰く「編む時にガッチリ締めるから『ガッチリ結び』」だそうです。




        






























カービー工房紹介F



さていろんな質問を投げかけながらも部屋中ベタベタと触りまくっていて気づいたことがありました。

いろんなガラス素材があるものの、それらはすべて購入してここにあるはずです。しかし、世の中には無料で手に入るガラス素材ってのも間違いなくあるでしょう?

    

こういったものを利用できないもんなの?と素朴な質問を投げかけました。

するとカービーは昔を懐かしむように、すぅっと細い目をさらに細くしました。


「うん、今よりお金がなかった頃よく使ったよ・・・」


あぁ、やっぱり使ってたんだぁ。
何もわからない頃なら実験的にこういうものを使ったほうが安上がりだもんな。



「よく、拾いに行ったよ・・・川原に。」







うわぁ、鮮明にその様が目に浮かぶ。

そして、なぜ川原に行く。




しかし、この手のビンというものは、意外と強度が不足したり、変色してしまったりと作品として成り立たせるのは難しいようです。
以前にせんべいみたいな形をしたものを作ったそうですが、まったく売れなかったという苦い思いでもありました。


そのため、今では形を変えて素材として使用しているというのです。

拾ったビール瓶をとにかく粉になるまですり潰して、それらを出来上がった作品にパラパラとまぶすことによって、独特の風合いを出すという手法です。特に名前は聞きませんでしたが、きっとロクでもない名前がつけられているに違いありません。





























2008年3月12日(水)の詩咽

カービー工房紹介G


また長くなってしまったカービーの話でしたが、今回で最終回です。
彼のアーティストとしての一面を知ってもらうには十分な内容だったかと思います。

そして、これらの作品もまだまだ発展途上中であり、これからどのように進化していくのかは間近で見ている人間でもわかりません。

毎日、野草ばかり食っているわけではなく、新たなデザインを模索し続けているのです。
そんなわけで最近の新作はといいますと・・・

    

よく気泡が入ってしまうのはタブーとされているのですが、逆に気泡の配置にこだわった作品。




   

今年の夏一押し。
ヒロという木工をやっている友人とのコラボです。
野外フェスのときにでもどうぞ。






     


渋川市のカフェagennさんが特注で作った皮細工とのコラボ。
非常に上品かつエレガント。年頃のお嬢様のお土産におひとついかが?

agennさんホームページの作成やらいろいろお世話になっている様子です。
オレも行くと必ずオムレツ食ってます。






そんな試行錯誤の中、作ったものに満足いかないことも最近は多いようで、随分前に「カービーは一日何個くらい作れるの?」と言った問いに、「10〜15個」と答えておりましたが、最近の答えは「・・・・5個〜10個?もしくはそれ以下」と下方修正されていました。

それというのも、気に入らないとまた火にくべて溶かしてしまうからです。厳しい!厳しすぎるぞ、カービー!


      




そこで、溶かされて再原料化目前だった作品3つをカービーのご厚意により強奪してきましたので、閲覧者プレゼントいたしますよ。



      
           
            A       B        C
 

この3つが欲しい方は下から「名前(公表してもよいハンドルネーム)、欲しいやつA〜C」を明記してメールを送信してください。




応募多数の場合はふざけた抽選方法で決定させていただきます。























2008年3月13日(木)の詩咽


たくさんのご応募ありがとうございます。
24時間経過で約50ちょっとの応募がございました。

もうあと24時間様子を見てみましょう。つまり、金曜の朝ですな。
で、応募ではCがちょっと目立ちますかなぁ。ねらい目はBですよ。


それで、メールによく書いてくれるのが、「ふざけた抽選方法」への期待でした。前回は犬使えたけどなぁ。

というところに妙なプレッシャーを感じております。どうしようか・・・・


と、そこでピーンときましたので、3月20日をお待ちください。
そこで当選者決定してお知らせしますんで。


とりあえず、応募締め切りは明日まで!よろしく!
















2008年3月14日(金)の詩咽

    
ただいまを持ちまして、募集を締め切りました!
おかげさまで応募が100超えましたよ。


それと朗報です。
カービーがまたホームページで新作を出したみたいですよ。
















3月23日(日)


【カービーネックレス抽選会】


前回の抽選会では「犬の食欲まかせ」という手法で当選者を決定いたしましたが、今回は残念ながら犬がいないため、別の手法を考案せざるを得ませんでした。

オレ個人が適当に決めても良いのですが、オレも人の子、メールの内容なんかを見ながら、この人に当ててやりたいなとか変な情と下心が湧いてしまうわけです。

となると、風まかせ運まかせという人の力が及ばないところで決定するのが一番かなとなります。






というわけでやってきました。山の中。


一体全体何をやらかすかと言いますと、写真中央に写っている側溝がおわかりになりますでしょうか?

この側溝がまずまずの水量で流れておりまして、何かを流すにはうってつけなんですな。川の流れに身をまかせ・・・と昔誰かが歌っていたように当選者もこの流れに任せてしまおうということになりました。



        

まずは流す人形を10個用意します。

最初に10の位分の人形を流します。仮にここで3番がいち早くゴールに流れ着いたら30番台の人にチャンスが残ります。
次に1の位人形を流して当選者の決定です。










アシスタントのミネギシくんに、ゴール地点で網を構えさせ準備完了です。







果たしてカービーの作品はは誰の手に!
ちなみに当日、相当雨が降っていまして、紙がビチョビチョです。


※当日の出走表はこちらです。

事前に見ていただいた方がよろしいかと。
予想を反して、Aが圧倒的に一番人気。Cが二番人気。Bが3番人気となりました。





さて、途中写真がまともに撮れなかったため、よーいどんで結果発表となってしまいますので、少しでも引き伸ばすために選手紹介をいたしましょう。







ゼッケン#1  「トンガリくん」

彼は小粒ながらスピード感溢れる動きが持ち味です。
前半お出遅れも多少ならカバーできるでしょう。












ゼッケン#2 「色が黒ければアフリカンくん」

以前、益子で外国人さんが焼いていたプリミティブな作品をパクってます。
このでかい鼻がどうレースに影響するのかが楽しみです。













ゼッケン#3 「オレ」

友人のマサシコさん製作
流している際中にだんだんヒゲが取れてきました。
そして多分勝てない。













ゼッケン#4 「涅槃くん」

一種の悟りを開いてしまったかのようなアルカイックスマイルに何かを期待してしまいます。メイド イン マサシコ。














ゼッケン#5 「シド ヴィシャスくん」

パンクは音楽じゃなくて生き方なんだよ!ファック!














ゼッケン#6 「くちびるくん」


小学生の頃のあだ名は「長介」。












ゼッケン#7 「会社の人」


実際、会社にこんな人いますよね?
これもメイドインマサシコ。












ゼッケン#8 「エルビスくん」


ロックは音楽じゃなくて生き方なんだよ、ロッケンロール!!!













ゼッケン#9 「使徒くん」


エヴァとかに出てきそうなフォルムに何かしらの期待を抱かずにはいられません。やはりメイド イン マサシコ。














ゼッケン#0 「あの時アイツは赤かった」


いいわけはしません。でかいです。
不利は明らかなんで、少し早めに投入することにしました。
仮にこいつが先行した場合、コースの狭さを考慮すると意外に抜けなかったりするやもしれません。
今回きってのダークホース。





さぁ、長々と引っ張りましたがいよいよスタートです。

         











      

            わー!わー!
            
            わー!わー!
            
            わー!わー!



   


 途中、段差なんかがありまして、このあたりが極個人的に盛り上がりました。滝みたいになっているので、ここで一発大逆転なんぞも繰り広げられました。いやー、恥ずかしながら山ん中で一人で興奮してしまいましたよ。









さぁ、最終的にだれが今回の栄冠に輝くのでしょうか!
それでは当選者の発表です!





A賞は14番!ミミズさん!


B賞は28番!ヲタクという名の紳士さん!


C章は20番!YMZKさん!





以上のお三方となりました!おめでとうございます!

当選者の方々につきましては、発送する先の住所を教えていただきたいのでまたメールをよろしくお願いいたします。




わー、企画的に尻切れトンボー!!!










         《おわり》